固定観念で決めない

成績ふつうのひとが成績で上位にあがるのに必要なことがあります。
自分の固定観念で勉強をしがちなことです。

◎このくらい勉強をしていればいいだろう。
◎こんなところは出ないだろう。

と自分で勉強内容を勝手に決めてしまい、満足してしまうことです。

スケート世界もどんどん世代交代しつつありますが、私は浅田真央さんという選手をずっと見ていました。
トリプルアクセルを成功させ、優勝したり上位に入賞したときに、駆け寄って来て真央さんを抱きしめる年配のひとがいます。

コーチです。

そのひとがジャンプしてトリプルアクセルができるかというと・・・できません。
でも選手を優勝に導きます。

コーチの仕事のいろんなことがあるでしょうが、たいせつなひとつには、
『自分で練習の固定観念をもたせない』ということがあります。

浅田真央選手が
「もう十分な練習をしたし、疲れたからここまでにしよう。」
と思いそうになっても、コーチは世界の選手の力量を把握していて、その基準で練習の量と内容を判断します。

選手の判断でお仕舞いにはしません。

 

学習指導で良い先生とは、上手に解らないところを教えて理解させるひととは限りません。
自分で限界をつくって、その範囲内に閉じこもらないようにしてくれる先生です。

むしろ頭がすごく良い、一流大学の塾の先生が解りやすくスイスイと教えると、そのときはなる程と思うのですが、自分で問題を解き、また試験に臨んでもできないのです。

私の長男のことが別なところに書いてあります。
一流の予備校で一流の講師に習って、成績がまったく伸びなかったのです。

それに対してここで提唱する勉強方法が、
◎問題集を先にやり、答えを覚えてしまい、全部解けるようにすることです。

 

この勉強法を確立しているところがあった

私がこの答を暗記する勉強法を思いつき、工夫をしていたらすでに何十年も前にこれを体系化している塾がありました。

私は大阪のその塾へ訪ねて行って話を聞いたことがあります。

 

もしあなたが将来難関大学である、東大・京大・阪大、国立大学医学部を受けることに決めたら、この学習塾の指導を受けるのも良いと思います。

 

ある女子受験生です。

偏差値が50、E判定。医学部に入りたいという希望で2浪目に入っていました。
まわりからは医学部は絶対に無理と言われ、まあそのとおりですね。
大きく自信をなくして落ち込んでいる状態でした。

それでも医学に入りたいと言ういっ心で、噂に聞いた変わった勉強法を教える若い先生を藁(わら)をもすがる気持で訪ねました。
そのひとは大学に入ることには興味がなく、全国模試で何年も1位を取り続けているというひとでした。

小さな予備校でアルバイトをしていたのでが、その受験生への話では、掃除やかたずけの仕事をしているということでした。

「多くのひとは気分・感情・快楽・考え・思いといった受験にはどうでもいいことにエネルギーを消費しタレ流しにしている。それでは目標は達成できないし、志望校に合格しない。」

と女子受験生は真っ先に言われました。

この受験生の手記がありますから別なところで勉強法ほかをご紹介するとして。彼女はE判定、あと11か月の2浪というところから長崎大学医学部に合格して、現在は女医として活躍をしています。

つまり
◎自分で勝手に固定観念をつくる。
◎それでやっていると思ってしまう。
というところからまずは抜け出ないと合格への道に乗ることはできないのです。

そして女子受験生がやったことは問題集を徹底的にやり、答から覚えてしまうという方法でした。

   参照先 E判定からの限界突破勉強法 中経出版