ミス東大で、卒業後は芸能界に入った加藤ゆりさんというかたがいます。
いま、その著書を出して来て読み返しています。
名古屋大学を受けるのですが二次試験の科目は英語・数学・化学・生物でした。
それで加藤さんが言うのは数学が苦手だったとのことです。
「中学受験の算数のときから苦手で、高校でも定期試験を暗記で乗り切っていたので力があまりついていません。」
このように言っています。
それで高校3年の春に、今頑張るしかないと、1年間を数学にそそぐ決心をしました。
ずっと逃げて来た数学に正面から向き合うことなったもののやっぱり嫌で、まずはどこでつまずいているのか、どこまで理解しているのか、そもそもわかないところがわからないという感じでした。
「次第に模擬試験の点数は取れるようになったものの、数学は指数関数的にのびるのがわかっていながら待ちきれませんでした。」
と言っています。
指数関数的とは、最初は変化が目に見えないといったようにすごく小さいのですが、一定期間を過ぎると急速に効果が出て来るということです。
待ちきれなかったとはどういうことでしょうか。
『理解して勉強をするのではなく、数学を暗記してしまった』
ということなのです。
名古屋大学は不合格になり、
それで東大に受かりました。
暗記の勉強法のすごさです。
名古屋大学には落ちましたが、名古屋と言っても医学部ですから超難関大学です。
勉強は理解しなければ力がつかない、ものにならないという先入観に占領されているひとに、伝えたい事実です。
「夢をかなえる勉強法」 加藤ゆり 中経出版