東大医学部生の本その3

頭を良くするとは、思考が主体であってその使い方を工夫し、よい結果を出して行くことです。
東大医学部学生のときから教育事業に携わり、ビジネスも展開していたかたの言っていることが私の考えと同じでした。

うまい例えを本に書いています。
「筋トレをやると筋肉は発達しますが、スポーツがうまくなるわけではありません。筋トレマニアはいますが、スポーツをやって意外とダメということがあります。」
「筋トレをやってテニスをしても、テニスがうまくなるのではなく、身体の使い方の訓練が必要です。同じように頭を良くするにもソフトウエアを洗練させるべきです。」

頭を良くするということでサイト検索をしますと、幼児教育はいいとして訓練の方法や教材がいっぱい出て来ます。母親の心理をくすぐるビジネスなのでしょう。

それで東大合格者、京大合格者、国立医学部合格者といったひとの勉強法がたくさん出ているものの、幼児や赤ちゃんのときに脳の訓練を受けたというひとはひとりもおりません。

アメリカの専門家は、幼児期の過度な訓練は弊害があると発表をしています。

ご商売の邪魔をしてはいけませんから、お金に余裕があるひとは買えばいいですが、生活一杯のご家庭がやることは疑問です。
将来の教育になっていないからです。

これについては別な記事を設けて書くことにします。

それで東大医学部生の本の続き2のさらに続きです。

『創造というのは、既存のものの新しい組み合わせのことだ』
という格言があったような気がします。

このように本に書いていますが、まさにこれが私がオンライン学習塾サポート活動において勧めている勉強法です。

新しい問題を解くときは、それまで暗記して蓄積したパターンを照らし合わせ、違いを修正することになります。
これが”成績クラスの中の生徒が、トップグループに踊り出る”のに良い勉強法なのです。

「理解をしないといけない。」
と言われて
「わからん、ワカラン。」
と、どうどう巡りをしているよりもその時間で答と解説を覚えてしまって次へ行きます。

それから思考のスピードです。
マイクロソフト社のビル・ゲイツは思考スピードの経営ということを言っていると書いています。私もこの本はもっておりますが、インターネット時代になり思考そのもを早くする必要があるというのです。

早くするには、思考の慣れがあります。
日頃から意識して、考えるプロセス(過程)を簡素化して手順良く考えることをたくさんこなす、ということです。

私は考えに浸るようなところがあって、これではいけないのですね。
時間をかけないで思考して、結果を導くことを常に意識してやることが必要です。

それから知識量です。

彼がいち番重要視していることは知識量です。
知識量が頭の良さを大きく決めるとしています。

組み合わせによって問題を解決して行くのですから知識と経験が思考の基盤ですが、ひとりの経験は限られているので他からの知識を増やすことになります。

その第一は読書です。

それから理解度ですが、私は知識を使っていることで理解がついてくると感じます。
知識の蓄積を使うとそれだけですべてが解決するわけではありません。

そこでなぜうまくいかないか、を考えることになります。
また不足する知識を収集しようとします。

そして新たな組み合わせを見出して、それが理解になります。

別な記事、『東大出身美人タレント加藤ゆりさんの家庭教師時代』に書いていますが、
マイナス、つまり借金をもっているひとにまた借金を掛け合わせるとプラスになって借金が消えるのか、
という疑問があります。

「マイナスにマイナスを掛けるとどうしてプラスになるの。」
と生徒に聞かれ、答えられなかったという話です。

それはマイナスはX軸のゼロから左側。
プラスはX軸の右方向へ行くこと。
という新たな知識を得ることで理解ができます。

つまり理解していないとは、それに関する知識がないことになります。

「理解をしないとダメだ。」
とい言うのは、もっと関連する知識を増やしなさいということになるのです。

もしくは忘れている知識を記憶から取り出すことです。

理解と知識の関係の混同、つまりよく考えていないことを私は感じます。

同じ知識レベルで、”理解・りかい・リカイ”と考えていても堂々巡りになると先に書きました。

ですからそれは知識として暗記してしまって次へ行き、後に再度問題を解き、完全に覚えたら新たな問題集に取り組むという勉強法になります。

よく知っているひとに習うと、スウーッと理解できるのは”新たな知識が増えた”からではないでしょうか。

お願い
けっこう難解なことを書いているかも知れません。高校生対象の記事かなとも思います。
中学生のひとでわからないことはコメントで質問をして来てください。