理解と暗記は表裏一体か同じもの

当時、東大医学部生ながら学習塾を経営し、事業を起こしたり本を書いたりしているひとの言葉です。

「人間というのは知識の範囲内でしかものを考えられない。」
このように言っています。

けっきょくゼロから何かが生まれたり、まったく知らないことを理解したりすることはないことになります。

読書をするひとは頭が良いと言いますし、本をあまり読まなくても出世したり商売でうまく行っているひとがいますが、人間関係を良くし多くの知識・情報を蓄積しているからでしょう。

受験勉強においても、理解をするためにはその材料がたくさんあったほうが有利です。
勉強を、暗記でしてしまったことを良くないことのように言うひとがいますが、それが新たな理解の材料になっているから乗り切れたわけです。

たくさんのパターンを覚えて蓄積していくと、やがてそれらが繋がって来て理解が浮かび上がります。

わからないと頭を熱くして考えている時間で、答と解説を覚えてしまうことを、このサイトではあちこちで力説しています。

現在この中学生オンライン学習サポートの、このブログサイトを作るにはいろんな新たな知識を必要としています。
私が経験していたプログラム開発とはまったく異なります。

サーバーという記憶場所を借り、そこへワードプレスという新しい考えと体系のプログラムを格納します。
さらにテンプレートを購入して納め、それらが理解できないのと、書いてあるように作動しないのことからかなりの混乱が続きました。

サーバーも2つの会社から借りていると、説明のしかたからサービス内容、機能の違いがあります。
 

と言った中でとにかく先に進んで行き、くり返すと理解できなかったことが見えて来ます。

この方法、現象を中学生・高校生の勉強に活用しようということです。

これまで常識は、理解することと覚えることを曖昧・ごっちゃなに考えて来たのではないでしょうか。

理解と覚えるは同じものかも知れないのです。
(1)理解したらそれから覚える。
(2)覚えたら、繋がってきて理解が浮かび上がる。

例えば小学校の鶴と亀の足の数のつるカメ算です。

足の数の違いからの考えかたを理解して計算をしますが、何回目からは理解したことなど関係なしに、パターンがサッと浮かんで来て計算に入ります。

私も調子が悪いときは理解を再現しようとしたし、思考の調子がいいときは記憶から解き方が浮かんで来ました。

(1)が先であろうと、(2)が先であろうと、瞬間的に解き方が浮かんで来るのが勉強の目的です。

ですから受験では暗記する勉強法をやった生徒でも、目標の大学を卒業後には社会で活躍をしています。
理解していない勉強は役に立たない、というのは間違ということになります。

理解もしていない、覚えてもいない勉強は、まったく勉強になっていないのですからそれは役に立ちません。