自分で限界・範囲をつくってしまう

もう6年ほど前ですが、難関大学受験の指導をすることを考えました。弁病指導そのものではないのですが、勉強はこころのあり方考え方が大きく作用をすることに気づきました。成績はそれに付随して成果が出るということです。
脳の働きは心の作用と、健康状態に大きく左右されるはずです。いっぽうで私たちが歩んできた戦後は、こころひとつですべて決まるようなことが続いていました。
◎根性、根性。
◎心頭滅却すれば火もまた涼し。
◎4当5落。
とくに最後は4時間の睡眠で頑張るものは合格し、5時間以上寝ているものは不合格、というものです。
つまり体調など心の持ちようでどうにかなり、やる気がないからだという考えでした。

現在はこれは間違っていて、勉強は総合的な身体と心の調和のに支えられて伸びると思います。

写真は東京で勉強指導を考えたころに参考として読んだもので、まだ探すとほかにあります。
そのころにスタートしたアニメの教材による学習塾を実際に見に行きましたし、問題集を徹底的にやって、答えと解説を全部覚えtえしますという勉強法の本部も東京から大阪へと訪ねました。

本の写真を見てのとおり多くの体験から導き出すと、普通のレベルのひとが難関大学に合格するには明確な目標意識と、圧倒的な勉強量と結論付けられます。

私が疑問に思うことがあります。住んでいる地域とさらに、隣接するものも含めてかなりの範囲の病院を見ますと、後継ぎがいる病院はほとんどないのです。ひとつ福井市の西のほう、西武循環線に面した内科の病院があり、父も入院したことがあって病室に行きました。そこは長年同じ名で病院があります。
たまたま知ったのですが、高校の同級生が28年間学習塾をしていて、そこのご子息を教えたとのことでした。

世には幼児教育・英才教育・難関大学に多数合格者を出している学習塾とじつにいろんなものがあります。合格事例は結果がはっきりしているものの、ほかはあまり追跡調査はないと思われます。また難関大学合格も全国チェーンの学習塾であり、どこかの遠いところの合格結果を高々と掲げています。
しかし個人病院の子供なら幼児期から良いと思われる教育や習いものを受けさせていると考えるのが普通です。
ところが後継ぎがいない、ということはそれらの効果がないと言えて来ます。

つまり高額の学習塾や有名予備校、学資に多くのお金をかけても効果とは関係が薄いと言えます。高額塾へ行けない家庭の児童でも、勉強法を知り、頑張って”将来親を楽にしてやろう”という決心を持ち、圧倒的な量の勉強をするなら難関大学でも国立大医学部でも入れないことはないということになります。

そこでひとつ言えることは、ひとりで勉強をしても勉強量がわからないことがあります。自分で勝手に範囲を作り、
「これだけやっておけばいいだろう。疲れた。」:
ということをします。

私が高校の時に通学のバスの中で、女子生徒二人が試験勉強の言い合いをしていました。学校の試験の当日です。しばらく聞いていましたが、彼女たちは教科書の下の欄外に書いてある小さな文字のことまで言い合っているのです。
「ええ、そんなところまでしなくていいだろう。」
と声を聞きながら思い、実際にやっていませんでした。
ところがその欄外から2問が出たのでした。このように自分で図ってな範囲を作るので、外からの指導は必要と考えます。
スポーツの一流の選手はコーチがついてトレーニングをします。ひとりで山の中で訓練をして、大会で上位に入ったとは聞いたことがありません。

それは高額な学習塾指導とは限りません。
私は、問題集を徹底的にやり、問題も答えも解説も暗記してしまうこと、と自分の考えにはない範囲へと広げることを言っています。