私は藤島高校に入ってすぐ医療事故に遇い、ほとんど死ぬところでした。呼吸が弱く吐くだけになった私を、母は医師に
「助かりますか。」
と聞くと、医師は首を横に振ったと言います。全身麻酔の失敗でした。
その後、あと身体も心もズタズタになりました。子供たちのほうが私より頭が良いです。
あなたが今16歳から17歳として、7年後から10年後に赤ちゃんを産む可能性があります。とくに次男が頭が良かったのですが、さかんに若い親が子供にさせている幼児教育、英才教育はまったくしていません。あの特別な訓練のような教育は、はたして効果があるのかどうか、私も明確なな研究結果は見たことがありません。
次男に私がしたことは、
『毎日寝る前に、昔話を聞かせて寝かしつけた』
のです。それも絵本を読むことはありませんでした。それまでは祖母から聞いたり、自分が絵本を読んだりして覚えるでもなく記憶から出てくる話を毎晩、横になりながら聞かせました。
それは赤ずきんちゃんから芥川龍之介までありました。
ちなみにハーバード大学の研究員の発表がネットにあり、絵本の読み聞かせはあまり、幼児の脳の発達に効果はないとありました。はるかに昔のことで私はその研究の詳細を知ってはいませんでたが、とにかく私はソラで全部を聞かせました。
藤島高校生は、絵本を読んで手を抜くのでなく、全部覚えてしまい、子供に聞かせてあげて欲しいですね。現在はデーターがどこかに行ってしまいましたが、私が子供たちに聞かせた昔話を書きだしたら130話ほどになっていました。昔話はきちんと正確ではなくても、すかさずアドリブでつないでは語っていました。
それから何歳からか忘れましたが字が読めるようになると絵本も買いましたが、図書館から20冊づつ借りて来て本を積んでおきました。
翌日にそのままの場所に、置いたとおりにあるので、
「こら、ちっとも読んでないではないか。」
と言いますと、次男は
「もう、全部よ~んだよ。」
という返事を返しました。
次男は、本を読むとお父さんが聞かせてくれたような面白いことがたくさん書いてある、ということを発見したのだと思います。
クイズ番組でいつも難問に正解をしていた東京大学医学部の水上さんという大学生は小学生の時、図書館の本を全部読んでしまったと言いました。
次男も小学校5年生あたりで、私が借りてきた本の表紙を見ながら、
「これもよんだ、これもよんだ。」
とつぎつぎと横に外します。中学生の低学年も含めてとうとう小学生向けの本は借りるものがなくなってしまいました。
つまり、お金をかけさらに幼児に負荷をかけた英才教育は効果があるのかどうかということです。毎晩昔話を暗記で話して聞かせ、幼児はその信頼とたくさんのことを知っていてすごいなあと感心。そして本の中にそれがあることを知った発見。
信頼のコミニケーションから育ったことが、ほんとうに幼児の頭を良くするとは言えないでしょうか。
その後が親の不徳の至りで、次男は懸命に努力的な勉強はほとんどしなかったのですが、数学の問題はじっと眺めていて、答えだけサッと書くと、中学も高校も先生から聞きました。途中の経過をまったく書かなくて点数ががあたったのかどうか、です。
この頭を良くする方法は、今からみなさん自身には役立ちませんが、プログラミングの勉強は十分に脳を活性化させます。