学習塾紹介をインターネットで見ていますと、大手学習塾チェーンに寄りかかりの塾もあれば、熱血先生が工夫し続けて、生徒がより理解しやすく点数を上げる方法とを教えるところもあり、感心します。
それで家庭の経済事情でそう言う学習塾へ行けない生徒はもうだめなのでしょうか。
その視点と価値観を変えてください。
私が住んでいる地域の個人病院を見回すと、さらに遠くの地域まで見ても後継ぎがいる病院はほとんどありません。病院経営の医師の子供はまずは、幼少時から十分な教育を受けているはずです。田舎の昔の子供のように、昼食べるおにぎりだけ子供の近くにおいて、あとは農作業にかかりきりということはあり得ないでしょう。
幼児教育・英才教育・個別学習塾・習いもの・・・。
それでどうして子供が病院を継ぐことにならないのかです。
十分な教育をさせても、”それほど成績が上がらない” ということではないでしょうか。
ですから高額学習塾へ行けば成績が上がるのではない、ということをインプットして、意識を切り替えてください。
勉強量と集中力が成績を上げると知ってください。
①勉強量は、自分で勝手に勉強範囲を決めないで、他から情報を入れます。
②集中力は、”目標をもつこと” です。
私は日本で一番有名な経営コンサルタント会社の船井総研というところで、業績がトップだったひとから講義を受けました。毎週福井から大阪まで特急に乗って通い、6か月多くのことを習いました。
その中の簡単な例えでしたが、
「暗い道を一人で歩いていても、はるか向こうに小さな灯りが見えたら、そこまで歩くことができる。目標を持ったら、そこへ到達することができます。」
簡単な話ですから、すぐ理解ができますよね。
人生の途中で変わっても良いですから、今すぐ目標をもってください。
その目標のためにはどういう勉強やどういう学校へ行くのか、お問合せが来れば答えます。
③学習塾では先生が理解できるように教えてくれる。自分だけでは分からないことがたくさんある。
当然、そうでしょう。
ないものをどうしようと言っても問題は解決しません。
分からないことは、問題集の問題も答えも解説も覚えてしまいます。
似た問題が出てくれば、それも全部覚えてしまいます。
そうすると常識的勉強、
「理解して覚えないとだめだ。」
藤島高校でも、どの先生からも言われましたが、分からないことを記憶してしまうのです。その結果、やがて理解が頭の中で浮かんで来て、問題が変更してあるのも見えて来ます。
実際にその勉強方法を説いているひとと学習塾が大阪にあります。
私はここを訪ねて話を聞いたことがあります。

この勉強法の創始者は、東大の入試問題が全部解けてしまって、大学に行く気がしなくなり、予備校のアルバイトで掃除をしていたと言います。
そこへ医学部2浪の女の子が泣き込んで教えてもらい、
長崎大学医学部へ合格して女医になりました。それを本に記事を書いています。
私も年齢が行ってから、仕事でどうしても全員が資格試験を取る必要が出ました。もっとも弁護士や公認会計士のようには難しくはりませんが、若い社員がスイスイ合格するのに対して管理者は一度は落ちるのがほとんどという状態でした。
これに私は覚えてしまう勉強法を当てはめました。薄い問題集を7回やります。5回目あたりからは、数Ⅲのようには難しくありませんが、計算問題の形が変えてあるのが見えて来ます。同じものだ、と見ただけで分かるのです。
手取り足取り教えてくれる個人指導学習塾へ行けない生徒は、この勉強で対抗しましょう。実際に多くの生徒が東大ほか難関大学へ入っています。
してならないのは、”できない理由を見つける名人になること” です。
最後、10年は前です。NHKで東大の工学部の学生の勉強法を放映していました。
学生は、
「問題集の答えも解説も全部覚えました。そうしたら問題を見ると答が浮かんで来ます。」
と言いました。
30数年前に近くにその頃あった郊外書店で本を開いたら、東大生が書いたもので、
「問題を見たら答が浮かぶほどに勉強をすると、東大に受かります。」
とありました。現在は合格体験本はずいぶん出ていますが、意識・集中力と勉強量。
特別な頭脳でない限りは同じです。