藤島高校の定員と倍率をみると、約100人が不合格になって落ちています。
制限があるのですから当然ですが、見かたを変えてみます。
100人の生徒はまず学習塾へ行っていたと考えられます。
学習塾へ行っていてどうして不合格になるかです。
①受験生本人の勉強量と集中度合いが低い。
②受験生の点数が安定していない。
③学習塾が勉強は本人の問題という考え。
④大手塾のチェ-ンで、サラリーマン先生がそのような考えの教育をする。
ほかにもあるでしょうが、いま思いつくのはこれらです。
①の勉強をしていないのは致命的です。誰にも分る明確な理由ですね。
その原因は『自分で勉強範囲を勝手に決め、これくらいやっておけばいいだろう』
と徹底させていないことがあります。
②はよくあることですが、一般試験は点数が取れるが、実力テストになると下がる。
私もそのような事態にあったことがあります。実力テストでも点数が取れている生徒に対して、
「なんでだろう。」
ということでした。
これは英吾で例えれば、その後の知識のメンテナンスをしていない、ということです。
教科書の現在習っていることからの問題は解けますが、逆戻っての内容の試験問題や、他からの出題になるとできません。
しかしそれが一般的であって、常に振り返る勉強習慣はひとりで身に着けるのは難しいと言えます。
③ですが、長男は大学受験で有名大手塾へ入れ、寮に入って日中も夜も勉強をしていました。そして成績が下がるいっぽうです。現役での受験がうまく行かなかったとはいえ藤島高校生ですし、中学では1回きりですが学年で1番になったことがあります。
その有名予備校は担任の先生すらいなくて、年2回、若い女の子がエクセルシートを広げて父兄懇談をします。
秋の受験勉強本番に向けて長男の成績は惨憺たるものでした。
今でもどうしてそんなに成績が下がるのかわかりません。
③のとおり、教えるということと成績が上がることは別物。本人次第ということは間違いありません。大勢いる教室で、ただ授業をするだけです。
難関大学に合格する生徒は、奨学金や授業料無料で引っ張って来ると、後から知りました。。
④福井でも大手学習塾のチェーンがほとんどですが、先生次第のことはあります。合格実績は全国的なことを大きく掲げ、中身はひじょうにわかりにくいところがあると感じます。運営者は大手看板におんぶしているかも知れません。大学受験レベルのことは、情報が多い可能性はあります。
受験で合格するには、けっきょくは勉強量と思っています。東大・京大の医学部と言った超難関大学は頭脳が並みで努力次第というわけにはいかないでしょうが、早くから勉学に取り組み、脳と思考の訓練が積み重なっていることが必要です。そのうえでの圧倒的な勉強量で、テレビゲームやスマホ操作を優先する自制心が弱い生徒は上位レベルは難しいと言えます。
その勉強量となると
①人生に早くから思うことがあって、早期に勉強熱心になる。
②オリンピック選手がコーチにつくように、自分尾考えで練習を決めないで、外からの指導と練習量に従う。
です。
①はよくありますが、無医村にいて親や兄弟が病院にかかることができなくて死んだ。かならず医師になる、という決心の例です。医療法人の徳州会の院長がそうでした。
②は指導のひとさえいれば合理的なことと思います。
もう7年程前、私が東京にいるときに勉強の進行管理を徹底的にする学習塾がお茶の水にスタートしました。授業はやりません、進行管理をします、というふれ込みでした。千葉県にも開校し、しばらくの間に全国展開をして福井にもあります。
ただ授業料は相応の額で、私が当活動の対象にする生徒とは経済層が異なってしまいます。
この活動は高額学習中へ行けない家庭の児童をIT・AI技能の底上げになってもらうものです。
そうでないと昔、Japan as NO.1 と言っていた頃から日本は決してナンバーワンの国ではなくなってしまいました。労働生産性も上がっていません。
さらに私が対象と考えている児童を底上げしないと、AIによって単純な仕事はなくなってしまうと予測されています。