藤島高校卒で下から私立御三家の長男、独学で医学部次男

現在は構想段階ですが、藤島高校へ入りたいけれど高額の学習塾へ行く経済的余裕がない生徒のことを考えています。
学習塾の宣伝を見ますと、過去の実績を売りものにしていますが、さらに優秀な講師がいることを前面に出し、高額な授業料にしているところが全国的にあります。

勉強と学問

先だってまず勉強とはなにかを考えてみます。
勉強と学問はどことなく異なるのは解りますね。受験勉強と言っても受験学問とは言いません。
ここでちょっとネットのサイトを見たら興味深い、真剣にこのことに触れたものが上位にありました。学習塾の経営者が書いていました。終わりにいちおう紹介します。

『そんなことにこだわる意味はないという人もいるでしょうが、私はこだわりたいのです。勉強はあくまでも他人にさせられるものであり、受動的な活動でしかありません。そんなものにいくら真剣になっても磨かれるのは従順さだけで、21世紀を楽しくたくましく生きていく強さは手に入らないでしょう。』ということだそうです。

勉強はなぜするか

勉強はなぜするか。
それは訓練です。付随的に知識が高まるメリットはありますが、訓練です。いま災害訓練をするのに、
「そんなことをしても必要かどうかわからない。」
と言うひとがいる可能性はありますね。
私は武術・武道をやりましたが、普通のひとも別に長い修行でなくても、日ごろ瞬間的に身を守る練習・訓練をしておくとずいぶん多くの命が助かるといつも感じます。
私の子供のころはそう殺人事件はありませんでした。アメリカでは多いと聞いていたら、まさに日本は同じになりました。西洋文化や生活習慣と一緒に悪質犯罪も入って来たことになります。
根底には個人の自由、自分優先が浸透したことです。

命が危ないとなれば、どうせなくされる命だから捨て身で一点の攻撃で助かる率は各段に高まります。それは別な機会に書くとしまして、勉強は訓練です。
社会で生きて行くための訓練です。

勉強はまず頭の訓練になります。
◎記憶を良くする訓練、つまり記憶をしたことを必要に応じて早く取り出す訓練と言ったほうが良いです。
◎物事を考える訓練。
これは想像力・発想を高めることと、慎重なミス・漏れのないことを考える訓練です。

あなたが将来社長だったら

ではあなたが将来小さくても良い、会社やお店を経営することになり、ひとを雇って仕事をしていくとします。
●考えやチェックが甘く漏れだらけの仕事をするひとを良い社員と思うでしょうか。
●ほんとに知識が狭い、また新しいことを習得してこうとする意欲がない店員。
●いまの時代にパソコンを使いこなせない。勉強しようという意欲もない。
●あなたの言うことが理解できない、また覚えていられないのか必要なことをしない。
会社ががつぶれる

こんな社員ばかりかかえていたら競争に負けて、会社やお店はつぶれてしまいます。この反対、社会で求める能力を発揮できるのは勉強の積み重ねです。学校の勉強はできなかったけれど事業を起こし、大きな会社やチェーン組織を築くひとがいる・・・!
確かに世の中にはいます。そういうひとは、教科書以外のところから学ぶカを持っているのです。そのつど考え、記憶して実地勉強をしています。
さらにそういう人たちが勉強のたいせつさに気づいて、年齢が行ってから高校の勉強をしたり、大学へ行ったりもします。
私は近所の腕白少年をたくさん集めて空手を教えていた時は、子供たちに
「学校の勉強もしっかりすること。大人になってから勉強をし直そうとすると、今の何倍もたいへんなことになる。いま、しっかりやっておいたほうが得だあ。」
と何回も言いました。
タイミングの適したときに訓練をしておかないと、上に書いた社員のような人間ができることになります。

会社がつぶれる 日本も同じこと

それと仕事をするまでの訓練かと言いますと、さきに問題に上がった学問をするための基礎になっています。ほとんどまともに勉強委をしなかったひとが。学問ができるかというと、あまり考えられませんね。深くものごとを探求するのは基礎学力がないとできません。勉強はそのためのの訓練になっています。深く持続的に考えたり調べて分析する訓練がされていないと、学問は続きませんし成就できないでしょう

実例です

さてもうひとつ実例を書きます。
私が大学でコンピューターの新しいシステムを開発していたころです。そのころはコンピューターのほかに電算機システムとも言いました。ある大量の資料を整理するのに大学生アルバイトを雇いました。
それが名前を出すと悪いですからある短大の生徒と藤島高校を出て地元の地方大学へ行っている学生を数人づつでした。
短大の女子大生は言われたことを従順に実に真面目にやります。それで良いわけです。
藤島高校を出た地元女子大生は、仕事が早くさらに
「このようにやっておきました。」
というように、言われていないことを工夫して適切にやっていたのです。私と若い係長は
「こうも仕事が違うものかな。」
と言い合いました。

いっぽうで短大生は聞くことが多く、その都度の指示どうりに真面目に仕事をしました。藤島高校出の女子大生はまず聞いて來ることがほんとに少ないのでした。
要領良く早く仕事を済ませてあと遊んでいるのです。
藤島の同級生だった男子学生なのか、通りかかった学生と長くしゃべっていたりもしました。つまりこれが勉強の差なのです。そしてこれらは良いことなのか、そうでもないことかは世の中が判断します。

今回の新型コロナ拡大で仕事のリモートワークやオンラインセミナーが盛んになりました。学習塾へ行かない勉強にまずパソコンは必要です。
①パソコンを活用して勉強をすること。
②目標意識を高くもち、圧倒的な勉強量を実現すること。
これで高額塾へ行っている生徒に負けずに藤島高校へ行ける可能性があります。

有名予備校で成績が上がらない、どこも行かなくて合格

そこで先に現実の例を挙げたお話をします。
藤島高校も高志高校も100人の受験生が不合格になっています。ほとんだが学習塾へ行っていたと推察します。
私の次男は薬学部へ通いながら、国立大学の医学部を受け直して、医学部へ変わりました。元の大学は難しくて受かりませんでしたが地方大学の医学部へ行き、いまは大学病院で研修医をしています。そして予備校へ行く時間もお金もありませんでした。
国公立の大学ですから薬学部の勉強は厳しかったはずです。授業に出て学期末の試験も受けてパスしていました。
これだけ厳しい状況の中で、難関学部に行くこともできるのです。

いっぽうですが、二人とも藤島卒でして、長男は藤島でテニス部に入ったところ先生はほとんど見に来ず、中学校でテニスをやっていた生徒が固まって練習をしているだけでした。それが面白なく、そんな気持ちが勉強にも影響したのか遅れてしまい、希望の大学は落ちてしまいました。
親としては大阪の大手有名予備校に入れ、寮に入って朝から夜9時まで勉強をしていました。
しばらくして父兄懇談があり、担任の先生もいなくてチューターと呼ばれる若い20代の女の子が表計算のシートを広げて説明をします。成績は大して上がっていませんでした。
2回目の懇談が夏休みを過ぎてありました。成績は下がるばかりで、チューターが言ったのは安全を考えるならと、関西で下ヵら拾った私立大学の御三家でした。
家内と私は顔を見合わせました。
長男は藤島高校へ行ってから振るいませんでしたが、中学では1回にせよ学年1番の成績になりました。そしていちおう難関高校の藤島を卒業しての関西御三家でした。
つまり宣伝のように学習塾・予備校で成績が上がるとは限らないのです。
その後の長男を書いておきますと、大阪での公立大学の工学部を卒業して、研究所で炭素繊維の研究をしています。

先入観と商売の刷り込み(洗脳)を消してください

おわかりのように有名予備校で成績が上がらない、いっぽうでたいへんな環境の中で独学で国立大医学部へ行くこともできるという事実です。
気持ちを入れ替えましたら、学習塾へ行けなくても藤島高校へ行くことを考えまし
ょう。

続く