呼吸が停止した
私とともに挑戦するひと・・・!
私は藤島高校へ入ってすぐ大怪我をして、ほとんど死ぬところまで行きました。全身麻酔の手術を受け、当時は現在のように麻酔医師はいなくて看護婦(師)が大量に麻酔薬を打ったのです。
時間が来ても麻酔は切れず、さらに呼吸が細くなり、吐くだけになり、そのまま止まったそうです。母がおそらく半狂乱で先生を呼びに行ったことでしょう。
母の
「助かりますか。」
に医師は首を横に振ったとのことです。
それが手当ての結果、呼吸を戻したのですが、恐ろしい麻酔薬で身体も脳も、こころもズタズタになりました。
当時、直前の学内試験はそう成績が悪かったのではありませんでした。英語が75点、あとは忘れましたが、ちょっと下がったかも知れません。それが勉強していて英単語が覚えられない、数学の問題が急に解けない、私は不思議でなりませんでした。
難関藤島高校
そのころの藤島高校は福井県内のあちこちから生徒がやって来ていました。武生・鯖江や金津から列車に乗って通い、遠く大野や鹿浦からバスに乗ったり下宿していたものもいました。藤島高校の周りには下宿がたくさんありました。同級生に遊びに行ったことがあります。
そして夏休みに古文の先生は、百人一首を全部暗記するように宿題を出しました。
私は、覚える後から次々と記憶が消え、まったく暗記ができない始末でした。
そして夏休みに古文の先生は、百人一首を全部暗記するように宿題を出しました。私は、覚える後から忘れて、まったく暗記ができない始末でした。
夏休み明けに先生は生徒を当て、百人一首を言わせます。女生徒たちはスラスラとみんな答えます。それが普通の藤島高校生でした。
私は当たったときを想像して、心臓が波打っていました。卒業してはるか後から気づいたのですが、麻酔で脳機能が低下していたのでした。
そして福井の市町村のあちこちから生え抜きの学生が集まっているような藤島高校でしたから、そんな記憶状態では惨憺たることになりました。私も次男ほどには頭が良くはなかったですが、長男くらいはあったはずです。
また次男には世の英才教育はまったく受けさせていません。それがどうやって薬学部に通いながら独学で国立大医学部に行けたかは、別な記事で触れます。
学習塾へ行けなくても藤島高校へ
さてこの章の主題です。このように私は難関の藤島高校に入りながら医療事故に遇って十分に勉強ができませんでした。
もし藤島高校に行きたいながら、学習塾に行けるだけの家庭の経済的余裕がなくて、行けない生徒がいるなら、一緒に挑戦をしてみましょうということです。他の記事の長男と次男の実例を読み返すなら、学習塾へ行けなくても藤島高校へ入れるはずと思えて來ませんか。
それでただがむしゃらに勉強しなさいということではありません。
現在はコンピューターがあります。
これにはお金がかかりますが、もうすぐ政府の政策により携帯料金がかなり下がります。月3,000円程度です。
①スマホに無線キーボードをつなぎ、プログラミングと英語教科書暗記・英単語記憶チェックをする。
②個人は無料のオンライン学習で一般科目の基礎勉強をする。
③効果がある勉強法の情報を提供する。
大きくはこのようで、重要なのはモチベーションを高めること、持続することです。そしてプログラミング学習は確実に脳機能を高めます。
①と②ですが、藤島高校へ入る生徒ならこのオンライン基礎学習は受講するまでもないかも知れません。しかし1年生のうちは活用して基礎を確実に習得しておくことは有効です。
個人使用は無料となっています。
③はとにかくも圧倒的な勉強量です。志を立てたなら、その志最優先の生活が必要です。例外をつくると、それが甘さの判断基準になり、次々と甘い例外を許してしまいます。
そして参加を応募してきた生徒には教えますが、わからないことをいつまでもかかわっていないで、問題も答えも解説も全部暗記してしまいます。
「理解しないとものにならない。」
とは学校の先生がいう言葉ですが、全部覚えてしまうと、いろんなことが頭の中でつながって来て、理解が見えて来ます。理解は後からついて來るという現象が起きます。
『理解しないとものにならない』というのは先入観ということになります。
これは私だけが言うのではなく、古くお釈迦様の逸話にあります。
頭が悪い弟子がいて、仏法がまったく理解できません。名は茗荷と言いました。茗荷はほうきで庭を毎日掃きながら、教えられた短い文句のお経の一部を唱え続けました。何千回にもなったことでしょう。
そしてある日、意味が分かった、つまり悟りを開きました。
暗記した資格試験
ちょっと例えが違うと思うひとには、私が実際に試したこの暗記勉強法の成果があります。現職の時に、企業組織全部で法律上からある資格試験を取ることが必要になりました。一般社員も管理者も全員です。若い社員は1度でスイスイと合格します。管理者はやや若くても1回は落ちるのです。
私はこの覚えてしまう勉強法で、問題集の間違ったところは答と解説を暗記しました。そして薄い問題集をくり返し7回やりました。全部が確実にできるようにするのです。
勉強の後半になると計算問題では、入れ替えてあるだけで同じ系統の問題であるのが見えて来ます。
そして年齢的に最高年齢に近かったのが1回で合格しました。
医学部2浪であきらめかけた女の子が合格
やさしい試験だからという生徒には、実際にその暗記してしまう勉強法を指導している学習団体があります。私は10年ほど前にいちど学習指導を計画したことがあって、大阪のその予備校を訪ねたことがあります。
学習方法の変わった創始者がいて、そのひとは東大の問題等も全部解けてしまって、興味がなくなって大学には行かなかったと言います。
アルバイトをしながらその勉強法を深めているときに、2浪している医学部志望の女の子が噂を聞いて泣きついて来たそうです。今回も受かりそうもないというのです。
その決心を聞いたまだその青年は、徹底的にその勉強法を教えました。いっさい歯ごたえしないでその通りにやるという約束でした。その結果長崎大学医学部に合格してすでに女医をしています。
かなり昔のお話で、現在は東大出の先生他が学習塾の指導にあたっています。
つづく