学習塾へ行けない家庭の生徒でも成績を上げる支援活動をしています。
高額学習塾は優秀な先生がいて、理解できる良い授業をしてくれる・・・塾もそれをアピールし、生徒もそう思っています。
ところがここにとんだ落とし穴があります。
『理解してもできない』という事実があります。
私の長男を大手有名予備校に入れ、それも寮に入って1日中勉強をしていて、まったく成績があがらない事実がありました。まさに親ばかそのものでしたが、大手予備校なら指導がしっかりしていて安心と思ったのです。
上がらないどころか下がる一方で、半年たってチュ-ターと呼ばれる若い女の子が言うのは、合格の安全を狙うなら関西で下から拾った御三家私立大学でした。詳しいことは別記事に書いています。

良い先生に習うと、聞いている間は理解でき、それでもって
「わかった。」
「できる。」
と思ってしまうのです。理解するのと”できるは別物”という現実を、それこそ理解してください。
私も体験し、そしてその方法を前面に出している学習塾をよく調べましたが、理解はそこそこで、覚えてしまうことです。
それは早くから薄い問題集に取り組み、答えも解説も全部暗記をしてしまいます。徹底的理解でなくても、覚えてしまうことによって頭の中で断片的なことがつながり合って、答えが浮かんで来るという現象が出ます。
①優秀な先生により理解する。
②サット目を通して暗記してしまう。あとから理解がついて來る。
①は当然ですが、高額の学習塾費を払うことができる必要があります。
②は意欲だけあれば、優秀な先生がいなくても、学習塾へ行けなくてもできます。模擬試験は受けるように心がけるということは必要です。場数を踏みます。
②に不安さ、自信のなさがあるのでしたら、1科目をいち度、試しにそういう勉強をしてみて、問題が解けるか、成績が上がるかを試すと良いでしょう。
さて勉強でたったひとりではダラケる、集中力が落ちる可能性があります。勉強で必要なのは、
①必ずやること。
②継続すること。
それには
③徹底した進行管理が必要です。
当活動では、生徒とひとり暮らしの高齢者がパートナーになり、励まし合う仕組みを広めています。
◎生徒はメールで日常の出来事と勉強の推進報告をします。
◎高年者のひとは進度の確認をして励ましを送ります。
さらにおひとり暮らしのかたから理由が解らず返信が来なくなったらセンターへ連絡を入れます。見守りのシステムになっています。
勉強は
①思考と記憶のスピード。
②正確な記憶量。
③頭が熱くならない冷静な集中力。
が必要です。
思考は自分が初めて考え出すようなことはは受験には少ないです。すでに誰かが考えたことの組み合わせになっています。その求めている組み合わせを見抜き、頭から早く取り出すことです。
②圧倒的な記憶量が必要です。覚えていないこと、解からないことの連続が③の頭を熱くし、その後の脳機能を低下させます。
③演説でも舞台で演ずるのでも、上がらない、間違わないのは練習で覚えたことを集中して正確に取り出すことです。
私はもちろんフィギュアスケートをしたことはありませんが、空手の大会での演武があります。
ひとりでに身体が動く部分と、かすかに意識がある部分を感じます。組み手と言って戦うときは、意識の部分は少なくなります。考えていると相手に悟られます。攻撃防御の瞬間は、意識がたいへん少なくなります。
難関大学での受験は、同じように意識が少なく、ひとりでに答えが出て来るレベルまでになっておくことが必要だと思います。
このような意気込みで取り組んで欲しいです。